88.コロナに対する2021年9月のわたしの態度

 前回コロナに対する態度を書いたのが2020年12月だから10ヶ月も間は空いてしまった。

 その間、感染者数は波がありつつも増加を繰り返し、職場のテレワークの徹底などは行われなくなり、わたしもマスクをつけながら出社している状況にある。

 

 政府による4度目の緊急事態宣言が発令され、飲食店は20:00以降の営業に自粛要請が出ている。

 緊急事態宣言中にも関わらずオリンピック、パラリンピックは2021年に開催され、人流の低下もあまり見られず感染は増え続けている。

 日本では2020年初期の頃にPCR検査を拡大するかしないかが政治的議論の対象となった影響からか、今でもなかなか検査することはできない。

 (2021年の7月末に、こどもに39度近くの高熱が出た時も、コロナ用の発熱外来がある病院に行ったのにも関わらず「身近にコロナになった人はいないか? 3週間以内に海外に行っていないか?」という問診でどちらノーと答えたためPCR検査は受けられなかった。仕方なく別の個人病院に行き、検査を受けることができたが、これは相当幸運な例だったろう。検査結果は陰性だったが、ものすごく怖かった)

 

 高齢者へのワクチン接種は進んだが、コロナウイルスも変異を遂げ、若年層やこどもにも感染、重症化するようになっている。ワクチン接種後の感染も確認されており、ワクチンは重症化を防ぐためのもの、と考えるのが良さそうだ。ワクチン開発会社であるファイザーの社長もワクチンが効かないコロナが現れるであろうことをすでに発言している。

 目下わたしが気になるのは、ワクチンの打てないこども世代をどう守るか、ということだ。

 

 日本以外の国を見ているとコロナ対策には二つの方針があるように見える。

 要はゼロコロナとウィズコロナだ。

 

 ワクチン接種後にウィズコロナ戦略を取った国でも感染拡大が見られること、コロナウイルスの変異が非常に早いことを考えると、ウィズコロナ戦略は無理があるように思う。

 まぁとは言えわたしと同じように考える人がめちゃくちゃ多くならない限り、今のウィズコロナ戦略からの転換は難しそうだが。

 

「友だちに感染させてもいいし、友だちに感染させられてもいいから一緒に遊ぶ」と毎回言語化して意思を確かめながら遊ぶのは、かなり意思を強く持たないといけないだろう。わたしは結構キツい。

 

 理想を言えば、

「ゼロコロナにしつつ、ワクチンを打って感染が発生した場合にも広がらないようにしておく。感染を確認したらすぐに手厚い補償と人流の抑制を行う」だったのだろうが、市中感染のこれだけ広まった中でそれをやるのはものすごく大変なことだと思う。

 手遅れだから無理、というだけの話でもないと思うが、多くの人が「やるしかない」とハラをキメるまで動かないものだろう。

 

 そうなるのを待ちながら、「なんか知らんけど感染拡大が収まって、意味はわからないけど日本ではすさまじいパニックにはならなかった。感染者の周囲では悲劇が起きているが、全体として少数で、自分の周囲はそれに巻き込まれなかった」

 みたいな決着とどっちがいいかな、と考えてはウンザリしていたりする。

 9月頭はそんな感じです。

 

 この記事はもうしばらく時間が経ったあとに「この時の態度は間違いでした。ごめんなさい」と言うために書いて残しています。