89.短編小説の反省会3

わたしが応募していたカクヨムweb小説短編賞の最終選考結果が発表された。

https://kakuyomu.jp/contests/kakuyomu_web_short

 

 

わたしは「無敵のあなたへ」で応募。

中間選考にすら残らなかった。

 

 というわけで受賞作を読んで自作との差を反省していく。

感想なのでネタバレもある。

 

 

自作 『無敵のあなたへ』

https://kakuyomu.jp/works/1177354055204745225

 

 

受賞作1 『ジャクリーンの腕』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887761459

 

これは面白かったです!

素晴らしい。

実はウチはこどもが生まれたあと、耳たぶが頭側に陥没していたのです。で、耳たぶを持ち上げて固定するために、義手や義足を作る工房みたいなところに行って固定するギプスを買った経験があります。あれは本当に尊いお仕事だなぁと思った次第です。一人一人の欠損が違うので、調整は手作業。大量生産は望むべくもないので価格も高いのですが、ウチはともかくこうしたものこそ安価でなんとか出来ないものか、と胸が潰れそうな気持ちになったのを覚えています。幸いウチはすぐに耳たぶもぴょこんと出たので、今ではマスクもメガネも問題なく使えますけどね。文体も世界観も美しいので受賞も納得です。

 

 

 

受賞作2 『ペットボトルを机に置いてください。出来たらあなたは合格です。』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054888177212

 

 あらすじ

 就職の面接会場で行われる、矛盾した要求。果たして主人公は内定を勝ち取ることができるのか……

 

 まぁ、少し面白い。

 こんなこどもっぽい面接あるかよ、とかは置いといて。短編に求められるのはこのくらいの社会批判性なのかなぁ。

受賞羨ましいな。いいないいな。

 

 

受賞作3 『アスパラが紡ぐ幽霊』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054888227055

 

 あらすじ

 屋上の開かずの間(使われてない倉庫)で知り合った男女が仲良くなる。お互いに名前を知らないという特別な関係を楽しんでいたが、男が頑なに名前を明かさないため、女は調査を開始する。彼の正体は学校で噂の幽霊なのでは……と疑念を持つが……

 

  読んでて取り立てて面白いとは思わなかった。映像化した時の見栄えなどが選考理由時の基準にあったようなので、ブラジャー姿の女子高生というのが、選考委員的にちょうどよかったのではと思われる。受賞羨ましいなと思いつつも、わたしはこういう作品を書くぐらいなら書かない方がマシだと思ってるので、別にいいや。