109.漫画『まじめな会社員』について語る本を読む前に語る

漫画『まじめな会社員』という本がある。

大人になってサブカル好きになって漫画家デビューしないちびまる子というか、令和版『すーちゃん』というか。

 

「まじめに我慢する」を行動の基本OSとしてインストールした人物が主人公の、やや年齢高めな青春群像劇である。

読むと何か言いたくなるような作品で、大変面白く読んだ。

 

何度繰り返して読んでも、都度味わいが違って読める作品だと思う。基本的には苦いが。

 

わたしはこの作品を読みながら以下のようなことを思った。

 

①作品を鑑賞するだけで選民意識を持つと超危険。世界一のボディビルダーの筋トレ本を読んで強くなった気になって、ジムにいるムキムキの先輩に「そのトレーニング間違ってますよ」って言うぐらい危険。

 

②人目を気にして我慢することが、いかに人を取り返しがつかないところに連れて行くのか。ヘタクソでもやる、ができないのは①の選民意識のせいで、ここで負のサイクルが発生している。

 

③「この話を漫画家が描いている」ということを忘れて頭が主人公へのお説教モードになってるようだとヤバい。わたしもヤバくなりがちだったので気をつける。

 

先日参加した文フリでこの作品について語り合った内容を本にしたものを手に入れたので、そちらを読む前に今の自分の受け止めを書いておいた。

https://twitter.com/amehina33/status/1720258401681424830?s=46&t=Uflcz3D4YU6QgQTEKQoh8Q