75.創作における秘伝の型

以前こんな記事を書いた。

34.思考的跳躍 - くだらないものを残そうとわたしはきめたのだ。

 

簡単に要約すると創作において物語を終わらせる方法についての検討を行なっている記事だ。この時は上手い方法は見つからなかった。

で、月日は流れ、私は短編を5つ書いた。

そして見つけたのだ。

物語を終わらせる方法を。

もったいぶっても仕方ないのでさっさと書くがそれは「今読んでいる文章がどういう経緯で書かれたものかを説明する」というものだ。説明が終わればあとは書きたいキリの良いところまで書くと終わりにできる。

 

これは一種の型で万能ではないのだろうが非常に使い勝手が良かった。この終わらせ方をしても物語全体を大きく変えることがないのもよい。


1

44.短編小説 [ReadMe.txt] - くだらないものを残そうとわたしはきめたのだ。

 

2

『無敵のあなたへ』(非公開)

 

3

69.短編小説「続きの物語」 - くだらないものを残そうとわたしはきめたのだ。

 

4

71.短編小説 「大した話じゃない」 - くだらないものを残そうとわたしはきめたのだ。

 

5

『亡霊の注文』(限定公開)

 

このうち、1245が該当する。

なんとワンパターンな!

とは言えこの型が作品のトーンに影響を与えていないことがわかるだろう。むしろ作品世界と今の世界との地続き感により、余韻をもたらす効果があると感じている。

わたしは5を書いてるうちに型の存在に気づいた。同じ技を3回やっておいてようやく使えるようになったのだ。

アホなのか。

アホなのだろう。

格闘ゲームに例えるならば、一生前に歩いてジャンプしてくるザンギエフである。

 

とは言え、恥を晒して秘伝の型を公開したのは理由がある。要するにワンパターンにならないように次回はやり口を変えますという宣言である。

ということでこの記事が書かれた動機についての説明が終わったので、この記事はこれで終わる。

(説明が実践を兼ねているという理想的な記事)