東京ドームシティに『マジクエスト』というものがあるのをご存知だろうか。
http://www.tokyo-dome.co.jp/magiquest/
ここはすごい。
すごい惜しい。
その惜しいところも含めて、超マジ最高です。
技術が追いついていない時代に、大きすぎる夢を見たらどうなるかということが意図せず表されていて、是非ともおすすめしたいスポットなのだ。
今月末(2016年9月末)で終了とのことなので、まだ行っていない方は是非!
マジクエストってなんなの?
「マジクエスト」はウォークラリー型なりきり系アトラクションである。あなたは魔法使いになってマジクエストの中の世界を歩き回り、魔法を集め、精霊と会話し、困っている人の依頼をこなし、時にはドラゴンと戦い、ゴブリンキングを退治することができる。
と言っても何を言ってるかわからないと思うので、具体的なことを書く。
1:入り口で杖と賢者の書を渡され、プレイヤー登録。
2:施設の中央にあるモニタでタッチパネルを操作し、クエスト受注。
3:クエスト詳細が書かれた賢者の書を元に施設の各所をめぐる。
4:施設内のオブジェクトに杖を振ってイベントを起こす。(オブジェクトは宝箱、結晶、蜘蛛の巣、骸骨などなど)
5:クエストの最後には短めのムービーがあり、なんらかのアイテムが手に入る。
6:新しいクエストを受注する(以下繰り返し)
といった感じです。
杖の先からは赤外線を出すことができ、クエスト受注時に、杖の状態を書き換えていくため、次々イベントが起こる。また、クエストに関係ないオブジェクトに杖を振っても、それなりな反応が帰ってくるため、ふらふら巡りながら杖を振っているだけでもそれなりに楽しい。
何より施設の景観が凝っているのと、色んなものがちょっと小さめなチュアサイズなのも合わせて異世界感があって楽しい。
とにかく体験してほしい
最高の体験とは何か。ということを書いておく必要がある。
‥‥すいません。ちょっと枠が大きすぎたので、アトラクションにおける最高の体験とは何か、に絞らせてください。
これがレストランなら最高の体験というのは料理の味や上等なもてなしになるだろう。
ではアトラクションでは?
そのことについて考えたことがあるなら、『マジクエスト』はかなり手ごたえのあるものを返してくれる。
マジクエストのイベントは「50ゴールド手に入れた!」など音声が流れるだけなので、子どもがわちゃわちゃ集まって次々杖を振っていると誰が手に入れたかもわからない。何回も手に入れていると「ここですることはもうないわ」とかいきなりシステムメッセージ風に怒られたりするのもマジ楽しい。全体的に子ども向けというか、子ども騙し感に溢れたテキストなのだが、イベントを起こしたのが誰かわかりづらいのと、受光部の反応が悪いため、子どもだけでは頓挫することもありそうで惜しい。
(合成音声で◯◯は50ゴールド手に入れた、と名前をつけてあげるだけで様々な問題が解決できたろうに、とかやきもきする。)
杖と賢者の書
昔は杖を販売していたが、今はレンタルだけしかない。賢者の書はスマホぐらいの縦幅。
賢者の書の指示で魔法の材料を探す。きちんとふりがながふってあるのが素晴らしい。
クエスト受注のおじいさん。話が長いが、聞いていないと後半クエストは厳しい。(賢者の書に書いていないことをしなければならないのだ)
あるだけでテンションのあがる宝箱。通り過ぎていく 子どもたちは脊髄反射で杖を振っていくため、誰が中身を手に入れたかはわからない。シュレディンガーの箱である。
ちょっと怖いエリアにはガイコツがある。形を保ったままなので、きっとネズミは軟骨部分を食べないのだろう。グルメなのだ。
本棚にはそれらしい調度品がならび、雰囲気を盛り上げる。
闇の神殿の入り口。人の入れるミニチュア感がある。
ドラゴンとのバトル!
バトルが長いので行列になっちゃうのが難点。
とにかく、手放しでは褒められないことも含めておすすめの『マジクエスト』
今月末(2016年9月末)までです。
是非!