読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

オススメはしないけど今まで一番面白いと思った漫画について書くー2

前回のつづきです

 

 『ザ・ワールドイズマイン』

真説 ザ・ワールド・イズ・マイン  全5巻 完結セット [コミックセット] (ビームコミックス)

 

3.[大館市ヒグマドン災禍編]

【あらすじ】

秋田県大館市にて、地中に埋めて隠しておいた爆弾を取りに来たトシモンは、マリアと再会する。

マリアのことを気にするモンにイラ立つトシ。マリアを人質にして同行することに。

ちょうどその頃、大館市にヒグマドンが来週。

ヒグマドンの体長は50メートル近くに巨大化していた。まるで怪獣映画のように大館市を破壊して回るヒグマドン。

その混乱の最中、トシモンはマリアの友人宅へと身をひそめる。マリアの友人 関谷じゅんこは都会に憧れ上京し、父親もわからぬまま妊娠し帰ってきて、マリアの説得により出産を決意し、子どもを育てていた。ただならぬ来客に怯える関谷。関谷親子を守るため、マリアはモンと二人きりで話をして、トシを排除しようと説得を開始する。

何も知らないイノセントなモンに、ウソや裏切りを教えることに煩悶するマリア。マリアの想いは通じ、モンへの説得は成功する。

タイミングが悪く、トシの父親と警察によるトシへの出頭呼びかけが始まる。テレビ中継でその様子を見たトシは関谷親子を殺害する。モンの説得が終わり、マリアが部屋に戻るとそこには関谷親子の死体が待っていた。一瞬にして髪が白くなり、失神するマリア。モンはトシを殴り、トシは気絶する。

失神したマリアを抱え、駅前まで歩くモン。

マリアが目をさますとモンは機関銃とマリアを抱え、踊るように駅前で人殺しをしていた。

モンは再び人殺しのできる体に戻ったのだ。

その後車に乗ったトシが合流し、山へと逃げるがついに青森県警の塩見巡査長の部隊に追いつかれる。

銃撃戦の末、マリアが警察の銃弾に倒れる。絶望したモンの目の前に、ヒグマドンが天から落下してきた。

 

 【感想】

モンに近い人はモンに好意的なのが、ちょっとご都合展開か。

マリア⇆モン←トシの三角関係が成立。

この時点ではかつて自分のチャットルームに来て気になっていたマリアと同一人物では?とトシは思っていたりもする。

章は戻って話もズレるが、この作品の90年代インターネット感はかなり的確で、顔も知らない人に自分の秘密や心情を吐露する一種の懺悔室のような様相がインターネットにはあったのだ。今はコテハン&顔写真になったので、深さが減って軽めの話題が増えたな、と思う。

わたしが好きな薬師寺さんと秋田県警の人はこの章でリタイアで残念。

 


4.[ヒグマドン捕獲後の世界編]

【あらすじ】

ヒグマドンの襲来により、トシの逮捕は成功したがモンには逃げられてしまう。

ヒグマドンは首都東京を目指し南下。自衛隊によるヒグマドン捕獲作戦が行われる。大変スペクタクルのあるシーン。

ヒグマドンは都内に入る寸前で捕獲完了。

トシの警察での事情聴取により、トシとモンの出会いが語られる。トシのチャットルームに来ていたマリアは、かつての同僚だった。トシは聴取中、自分のモンとの出会いやモンに感じた運命が、ただの思い込みであったことに気づいたが、時すでに遅く、日本各地にしかけた爆弾が爆発し、凄まじい数の被害者が出た。

その後アメリカからの要望により、ハワイへと移送が開始される。移送中にヒグマドンが再度の巨大化を開始。空母を沈め、一種の島のようなサイズへと変わる。ヒグマドンの巨大化は世界的なパニックを引き起こし世界中の人々が想起した。

「今こそ使え 核兵器

事態に対しアメリカは核攻撃を実施。ヒグマドンの表面に一部焦げ跡をつけるだけにとどまるもヒグマドンの急成長は停止した。

その後核兵器についての世界の認識は、良い核とあまり良くない核というように変わる。これまでと変わらない日常へと世界は回帰しようとしていたが、人々の間で奇妙な言葉が流行り始める。

「抗うな。受け入れろ。すべてはつながっている」

ヒグマドンの襲来から逃れたモンと彼のシンパが唱え始めた言葉だった。

世界中の反政府組織がモンを受け入れ、またモンを偶然捉えた若手芸術家がモンのつぶやく詩のようなものを作品化し、それがモンの目撃情報として世界中に報道される。

拡大するモンのシンパ。

世界中でテロが起こる。

テロに巻き込まれ、警察から奪還されるトシ。トシはトシモン事件の被害者たちに拉致され、惨殺される。テロが吹き荒れる中、ただ事件を忘れようと動く世間に反し、新聞記者星野はモンの出生を調べる。モンによって殺された飯島の弔いでもあった。

星野はモンの正体が、親から捨てられた子どもで、モンが思わせぶりにはいた言葉のすべては錯乱した哲学青年が少年時代のモンを拉致し、こき使っていた時に壁に語りかけるように説いた無意味な哲学の断片だったことを知る。

その後、アメリカの各地でモンのシンパが核兵器を乗っ取り、世界中に核の雨を降らせる。

人類の歴史が終わりを告げる頃、一つのロケットが遺体を乗せて飛んでいた。その遺体はモン。

彼の遺体はやがてどこかの惑星にたどり着き、遺体に付着したバクテリアから生命が芽吹く。

モンは生命の種となったのだ。

 

【感想】

 この編になると事態の進展が早く、個々人の意思よりはもはや現象となってしまって居るが見事に話を畳んだなぁと。

トシのモンとの出会いは、わたしが個人的に粗暴な人と付き合っていた時期もあって自分と重なるところもあり。そこで学んだのは何か起こりそうな人と付き合っても、特に何も起きないなということか。これは身に染みたので、以降自分の指針になっている。打算的な付き合いは、結果的になんにもならないですね。

 

作品全体のテーマは

「どいつもこいつもバカばっかりだ」

ということなんだと思います。

 

本当に一番面白いと思って読んだの?

とか言われそうなテーマのつかみ方ですけど。

でもそう書いてあるんだから仕方ないよね。