わたしはともだちがすくない。
だが、それがなんの問題となろうかわたしにはゲームがある。ゲームはわたしの人生を華やかに賑やかに彩ってくれる。
しかし、ここにプレイするのにともだちが必要なゲームが多数存在する。そして厄介なことにそのゲームはとても面白いのだ。
ソフトを揃えたものの、たまの機会にちょっとだけ遊んでは、多人数プレイの面白さに思いを馳せ、ため息をついているソフトをここに紹介しよう。
チェーケラウッ(定着するまでやっていくスタイル)
任天堂は2015年にテーマパーク事業への参入を発表したが、実は2012年の年末にはテーマパークを開園していたのだ! ゲームで。
ゲームなので、行列も炎天下もベタベタの汗ももわっとした空気もない。
素晴らしい。文明素晴らしい。
わかってないなテーマパークはどこへ行くかじゃないよ、誰と行くかだよなんて知った風なツッコミがあるかもしれないが、このゲームなら隣を見ればほらいつものキミがいるわけだ。(ノリノリの7歳児がこっちを見ている)
パークの様子はこの通り。
彩りも賑やかなプラザの中を世界各地のMiiがウロウロ歩いている。スイッチ切り替えで夕方のプラザ、夜のプラザへと変更することもできる。楽しげな音楽が夕方になるに従い、寂しげなテーマに変わっていくところも素晴らしい。
Yボタンを押せばパークを歩かずともゲームを選ぶことができるので、せっかちな方にも安心だ(わたしは超せっかちなのだ)
さて、この 「Nintendo land」だが、内容はミニゲーム集となっている。「任天堂の各ゲームをモチーフにしたアトラクションで遊ぶことができる遊園地だ」という体裁で、様々なゲームを遊ぶことができる。これが一本一本大変よくできている。
WiiUはこのために2画面があったのか!
こういうソフトをこれから任天堂は作っていくのだな、と非常にエキサイティングな体験ができた。(2012年当時)
本日はこの中から2本のゲームを紹介しよう。
「どうぶつの森 キャンディーまつり」
プレイヤーはゲームパッドのモンバンさん(一人で2体操作)と、Wiiリモコン(一人一体を操作)のどうぶつに分かれてゲームを行う。
モンバンさんは合計3回どうぶつを捕まえれば勝ち。
どうぶつは地面に落ちているキャンディーを一定数集めれば勝ち。キャンディーは木になっているものもあるので、スイッチ操作が必要になる。複数人でスイッチを押す必要なものもあるので、モンバンさんを警戒しながら集まる必要がある。
なお、モンバンさんはなぜかナイフとフォークを持っており、不穏な雰囲気が漂ってくる。ある意味では武器より怖い。
画面の使い方が特徴的なので、書いておこう。テレビ画面はブラウン管のため、お見苦しい写真になっていたらご容赦いただきたい。肉眼では綺麗なのだが。
(テレビ画面)これがどうぶつ二人で木からキャンディーを落としたところ。
どうぶつ側はテレビ画面を分割表示する。左側が青いゾウさんを映している画面、右側はピンクのネコさんを映している画面。
キャンディーのノルマはあと30個。
(テレビ画面)右のネコさんがキャンディーを集めたところ。
頭がパンパンになって足が遅くなるが、キャンディーを捨てれば、足は速くなる。
一気に13個もキャンディーを集めた!
順調、順調!
なお、同じ状況をモンバンさんから見た状況がこれ。(ゲームパッド画面)
フキダシの矢印の先にモンバンさんがいる。
どうぶつ側は完全に退路を断たれているが、モンバンさんの接近に気づいていない。このあとモンバンさんのフォークとナイフが炸裂し、血の宴がはじまる。
要は鬼ごっこなのだが、オニとヒトで見えている世界が違うため、非対称なゲームになっている。
オニは視線を上げることでテレビ画面(ヒトの世界)を垣間見ることができるところもまた、気に入っている。 オニとヒトのゲームについては、語るだけでいくつも記事が書けるが、ここでは割愛しよう。
童心に帰って、鬼ごっこに興じることのできるこのゲーム、オススメです!
「 ルイージのゴーストマンション」
こちらはかくれんぼの色が濃いゲームだ。
こちらもゲームパッドでゴーストを操るか、リモコンでゴーストバスター(以下バスターズと記載)を操るかで勝利条件が異なる。
こちらも画面の使い方が特徴的なので写真で説明しよう。
テレビ画面はこう。(バスターズ側)
ゲームパッドではこう見える。(ゴースト側)
画面中央にいるのがゴースト。
バスターズはライトで照らしてゴーストの体力を0にすれば勝ち。
ゴーストはバスターズを全員タッチして倒せば勝ちというルールだ。バスターズはゴーストを見ることはできない。が、ゴースト周辺の円(わたしは恐怖空間、と呼んでいる)に入るとゴーストの接近がリモコンの振動で察知できる。振動の強弱でゴーストの位置を予想しながら、ライトで少しづつ追い詰めるのがバスターズの戦略となる。
対してゴーストは恐怖空間を利用してバスターズにライトの空撃ちを誘い、バッテリー切れを誘うのが基本戦略だ。
こんな風に安全なところからビビらせたり。
こんな距離だとリモコンがめちゃブルブルして落ち着いてプレイできない。
バッテリーが切れたところでドーン!
権力とは見られずに見ることだ、とはフーコーの言だが、まさに権力を体感できるゲームとなっている。なお、バスターズが声を掛け合って団結すると、逃げ惑うだけのゴーストになってしまう。
権力者にとって市民の団結は断固阻止せねばならぬものなのだ、とも体感できるゲームである。
オススメです。
あぁ、それにしてもともだちが欲しい。
未だ五人同時プレイは体験したことがないのだ。