充分な準備について
インターネットは広大で、どんな分野にでも知恵と知識に溢れた先達がいる。浅薄な知識と経験で語ることがいかに危険であるか。
充分な準備を終えてから語るべきだ。
シリーズをすべて網羅し、1フレーズでも音楽を聴けば、イントロクイズよろしく曲名とソフト名を答えることができる。そうなるまでは語るべきではない。
‥‥そう思っていた時期がわたしにもありました。‥‥しかし、そんな日は来ないのだ。すべての準備が整う日など。というわけで、心境の変化があったためゼルダの伝説シリーズについていちファンが色々なことを書いていくことにする。
別に私生活で何かがあったわけではない。
わたしには長生きして70歳を越えてから、初恋をテーマにして切ない小説を書きまくり、その年齢と作品とのギャップを売り物にしてひと財産こしらえるという夢がある。なんと破廉恥な! ‥と思った方も待ってほしい。まだやってないのだ。なので未破廉恥なのだ。ふっふっふ。その言葉はお互い長生きしたあとで聞こうではないか。きみとわたしとの約束だ。あと65年後に聞こう。(サバ読みの機会では遠慮をしないことにしているのだ)
ゼルダの伝説シリーズについて簡単に説明していこう。ゼルダの伝説とは、広い世界を冒険しながら徐々に強くなっていき、最終ボスを倒すゲームである。こう書くといわゆるドラクエなどのRPGと一緒なのだが、以下の点で異なっている。
・戦闘や移動などがすべてアクションで構成されている。
・レベルの概念がなく、強くなるにはダンジョンで新たなアイテムを手に入れる、街やフィールドでアイテムを手に入れる、など、モノを手に入れることで強くなる。
・ダンジョンは敵とのバトルを中心としておらず、鍵を入手する、行けそうにない場所まで足場を用意して移動する、スイッチを押す、などのギミックを動かす謎解きがメインになっている。
・また ゲーム機の進化と共にゼルダシリーズは遊びごこちを大きく変えている。要するに2D見下ろし型と3D三人称視点型だ。これに2D多人数型を含めて3種類の系統があると個人的には思っている。
2D見下ろし型
3D三人称視点
2D多人数型
2D見下ろし型だが、複数のキャラクターをコントロールするスタイル。
わたしがプレイした作品
ゼルダの伝説シリーズでは以下の作品をプレイしている。ファンからはにわか扱いされ、普通の人からは驚かれるくらいの微妙な本数だ。
また、うち3本が未クリアのまま積んでしまっている。
『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』
『ゼルダの伝説 夢を見る島』
『ゼルダの伝説 時のオカリナ』
『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』
『ゼルダの伝説 風のタクト』
『ゼルダの伝説 4つの剣+』
『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』
『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』
『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』
『ゼルダの伝説 トライフォース三銃士』
せっかくなので個人的に面白かったランキングも記載しよう。手短に3位まで。どれもとても面白かったが、人に勧めるならこの3つになる。
3位
『ゼルダの伝説 トライフォース2』
ゼルダ未経験の人にオススメするならこれ。
広いフィールドを自由に駆け巡り、アイテムを入手して世界が広がるのを感じる、というゼルダシリーズの醍醐味を感じるには一番よい作品なのではないかと思う。謎解きの難易度がやさしく、詰まることはあまりないはずだ。ストーリーもほどよくシリアスで、ストーリーそっちのけで寄り道してても罪悪感もない。
弓矢や爆弾など、消費アイテムの管理は時間で回復する「頑張りゲージ」に一元管理したり、とにかくストレスになることを取り除き、なおかつ遊んでいて歯ごたえを感じるようにできている。
素晴らしいさじ加減である。クセのなさを完成度と呼ぶのなら、最も完成度の高い作品ではないかと思う。
2位
『ゼルダの伝説 4つの剣+』
このソフトは
・ハイラルアドベンチャー
・シャドウバトル
・ナビトラッカーズ
と3本の遊びが入っているが、ハイラルアドベンチャーについてのみ語る。(他二つはGBAが必要で複数人で遊ぶものなのだ)
2D多人数型ゼルダである。
陣形のシステムがあり、一人でも遊べる。
広大なフィールド(オープンワールド)を廃止し、ステージ選択型となっている。オープンワールドは世界が広く、探索する楽しみがあるのだが、ダラダラと時間をかけてしまい、遊びの密度が薄くなってしまうのも事実。
面クリア型にすることで、この問題を回避しているがひとつのステージあたり1時間近くかかる、超ボリューム。メインディッシュが何個も用意されているような、そんなゲーム。
1位
『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』
3Dゼルダである。
wiiリモコンプラスを振ることで剣の操作を行う。縦横斜めに剣を振る遊びは、ついにバトルすらパズルとギミックに変えてしまったのだ。しかも、本作はフィールドすらダンジョンにしている。とにかく正気とは思えないぐらい、遊びの密度が濃いゲームなのだ。
手に入るアイテムも、それぞれ独特な使い道があり、雑魚敵もアイテムに対するリアクションが豊富で、苦戦した敵が意外な方法で簡単に倒せたりするのも楽しい。とにかく、手に入ったおもちゃをどんどん試したくなる作りになっているのだ。
鳥に乗っての移動が難しかったり、ストーリーがシリアスすぎるため、くだらない寄り道をすることが憚られてしまうところだけが難点。
番外
ゼルダの伝説 トライフォース3銃士
多人数型、かつ面クリア型。
2位の4つの剣+と同じように楽しめると思ったが、7歳児(サバ読みのせいで年上だよ‥‥)と共に遊んでいるが超難しい。
ゲームに慣れた三人も大人を集めても、難しいのではと思う。オンラインで遊ぶ場合は一人一本ソフトが必要だが、ボイスチャットがないため、謎解きの時のコミュニケーションはアイコンのみで行う。正直、オフラインで声を掛け合って遊んでも難しいのでは、と感じた。とても難しい上に、失敗したら一蓮托生で全員の時間が無駄になってしまう。
選ばれし勇者のみがクリアできるゲームである。
現在、お客さんが来るたびに7歳児と共にちまちま進めて4-2。70歳までにはクリアしたい。