『罪と罰 宇宙の後継者』
とても面白いのである。
とてもとても面白いのである。
大学生の頃に格闘ゲームにハマり、以降一人用のゲームを遊ぶ時には「対戦がないんじゃなー」とか言っていたわたしが、遊ぶほどにニヤニヤし、家に来た友人には挨拶もそこそこに遊ばせては「どうです? 面白いでしょう」となるほどに、このゲームは面白かった。
とんだ浮かれポンチである。
人はゲームが面白いだけでこれほどにも浮かれポンチになるのだ。
その熱はしばらく続き、他の人のネットに書かれた感想を読み漁っては「やっぱこのゲーム面白いな」とせっかく読んだテキストからなんの学びも得てないような感想を言ってはニヤニヤと過ごしていたのだ。長文の感想などを見つけた時は、家に帰って時間をとって読もうなどという意味不明な行動をしていたことも記しておく。
とまぁ、それぐらい面白いゲームです。なお、わたしの個人的な浮かれポンチ具合を記載したのは、わたし自身に精神的露出癖があるからではなく、楽しんでいる姿を他人に見せることが他人に元気を与えるのだと信じているためで、ひいては天下万民のため、キレイなインターネット空間に寄与する行為だと信じているからだということは書いておきます。
ゲーム内容の説明
ゲーム内容を操作系と共に紹介する。
このゲームはWiiというハードが開発時から想定していたであろう操作系を実現している。
つまり、リモコンのポインタで照準を操作し、リモコン裏のBトリガで弾を打ち、ヌンチャクのスティックで自機を操作する。
そんな3Dアクションシューティングである。
無敵移動のダッシュ、近接武器のソード、威力抜群の溜めショット、敵弾をソードで跳ね返すカウンターなどが、ここに彩りを加えるシステムとして機能している。
カメラ操作はどうなの? という疑問についてはカメラ操作は不能であり、ほぼ強制スクロールとなるという回答になる。
これは持論だが、強制スクロールのほうが一人用ゲームは面白くなる。少なくともわたしのような人間にとっては。この話は長くなるから別の機会に。
単純にわたしは短時間に面白いものを味わえるのが好きなのだ。せっかちガールなのだなと思っていただければ。
このゲームならではの体験
狙うことと避けることを同時に操作させるゲームは意外と少ない。いわゆる2Dシューティングは、固定された射線を持つ自機を操作するゲームがほとんどだ。
罪と罰では、照準の操作と自キャラの操作が切り離されかつ同時に操作できる。
このゲームを遊ぶと、敵を狙う時には自キャラの操作が散漫になり、避ける時は狙いが不正確になることを感じるはずだ。
これこそがこのゲームの面白さのキモだと思う。
「画面のどこを見るのか」が非常に重要なゲームで、目線は自キャラと敵との間をめまぐるしく移動する。
「目が忙しい」という言い方で伝わるだろうか。
はじめたての頃は物凄く目が疲れる。ポインタ操作のコツさえ掴めば(下手なうちは画面外にポインタが行ってしまう)、操作が非常に直感的であるため、「手が追いつかない」とはほとんど思わない。素晴らしい操作感だ。
また、難しいことを考えずとも連打するショットでボスの体力を削る気持ちよさ(みんなすごい悪い顔して敵の体力ゲージ見て削ってるのだ)、ショットの150倍の威力のある溜め撃ちの気持ちよさは筆舌に尽くしがたい。
オススメする上で言っておくこと
難易度については任天堂作品の中では高めに設定されている。easy normal hardの三段階があるが初めての人は迷わずeasyを選ぼう。
難易度は高いが、リトライポイントが細かく設定されてるため、同じところで詰まってしまうことは少ない。コンティニューも無限なので、死んで回復しながらちょっとづつ進むゲームだと思っていただければ。わたしも「本当にこれeasyなの?」と思いながらクリアした。
クリア後にもう一度easyを遊ぶと「あ、これは操作に慣れていたらeasyという意味だったんだな」と気づいた。ボスの攻略法も自然と身につくようになっているので、3周目でnormalへと挑戦していけた。
1周あたり7時間程度とアクションシューティングというジャンルを考えるとボリュームは多い。
その他素晴らしいところ色々
ステージモチーフも豊富で素晴らしい。
ステージを先に作って、強引にストーリーを繋げたのでは?と思うきらいもあるが、面白いステージを優先してくれたのは本当に感謝したい。
0.宇宙船
1.廃都市
2.海底
3.空中庭園
4.日本妖怪の森
5.砂漠でのハイスピードバトル
6.マグマ基地
7.???
キャラクターも魅力的。
詳しくは書かないが、一時期子どもの名前にイサと名付けようとしていた。そのくらい魅力的です。
最後にこのゲームを作った人たちの幸せなインタビューを載せてこの記事を終わろう。
本当に素晴らしいゲームが遊べて嬉しかった。
開発者には感謝の言葉しかない。
ありがとうございました。